結露とカビは住宅の悩み

結露やカビの発生は、マンションも一戸建も発生する要因がいろいろ分散しています。もちろん建物が建っている各種条件、間取等によって、結露、カビが発生する場所もそれぞれ違ってきます。

 

一概に判断は出来ませんが、おおむね、「戸建て住宅よりマンションの方が結露は起こりやすい」、「南側よりも北側の方が発生しやすい」、「空気の流れが悪いと結露が起こりやすい」ということになるでしょうか。

 

マンションに住んでいる人ならわかりますが、マンションの場合は一戸建て住宅と比較すると、各部屋の温度は比較的安定しています。冬はぽかぽかとしていますし、日中の南の部屋に注いでくる暖かい太陽光は、部屋の暖房器具を使わなくてももうたた寝ができるほどです。

 

その反面、一般的に窓が一戸建てよりも少なく、換気がしにくい構造となっており、違った使い方をすると常に結露やカビ発生の危険性があるのです。

 

また、マンションは一戸建てよりも高い気密性を持っています。がっちりした鉄筋コンクリートで建設され、換気のための窓は南側と北側だけだったりしますし、換気扇は台所、浴室、トイレ以外には基本的には設けられていません。

 

そしてコンクリートという材質にも要因があります。それはコンクリートの場合は約10年間にもわたって中の水分を外へ放出しているからです。特に建築後まだ1~3年ではその放出量が多いともされています。