注意事項

最後に注意事項としておさらいしておきたいのが冬の暖房器具です。前項でも少し触れましたが、冬の石油ストーブとガスストーブのことです。

 

石油ストーブの上に水を入れたやかんを置いて水蒸気を出すという光景をよく見かけたものです。今では加湿器を併用する人も多くなっています。加湿器はまさにその名の通りで、室内に水蒸気を送っています。乾燥を防ぐというのも確かに大切なのですが、結露とカビの発生という点では、これが災いしてしまうのです。

 

ガスを燃焼させると大量の水蒸気を発生しますし、ストーブで暖められた空気で室温上昇すると、空気中に含くむ水分量が増加します。ところが、就寝時などにストーブを止めると、その部屋の温度が下がるので、それまで空気中に含まれていた水蒸気は、含みきれなくなって水滴などで表面化していくのです。これが表面結露の発生となります。

 

しかし寝ていたら、その発生にも気がつきません。これを繰り返しているとカビの発生となっていきます。

 

ストーブを使う時は、止めてからもしばらくは換気扇を回すことで結露をかなり防止することが出来ますが、マンションの北向きの部屋には、ほとんどのマンションに換気扇が設置されていません。ということで、北向きの部屋では電気式暖房を使うか、できるなら窓用換気扇を付けるということになるでしょう。

 

それでも、ストーブに関して、この程度を知っているだけでも、ずいぶんと違うはずです。